• 顔のシワやたるみ、シミなどの美容用に使用されている機器で、米国をはじめFDAにより美容医療機器として承認されています。
• Tixelとは光、レーザー、ラジオ波、超音波、放射線を一切照射せずに、400度に加熱されたチタン合金ピラミッドチップが千分の一秒単位の極短時間、皮膚表面に接触します。
  表皮層内の損傷を極力抑えつつ真皮層内に潤沢な熱エネルギーを直接与える、これまでにない斬新なフラクショナルスキンリジュビネーション（皮膚若返り）システムです。
• マイボーム腺機能不全によるドライアイ治療に有効なことが報告されています。
  （ドライアイ自覚症状平均重症度:治療前47.5→３ヶ月後26に軽減N=74 Sunil Shahら）
• 本体とハンドピースで構成され、ハンドピースをまぶたに当て、ハンドピース内で加熱された先の尖っていないピラミッド形状のチタン合金チップがまぶた表面を極短い時間で軽く押します。
  これはサーモメカニカルアブレーション(TMAR)と呼ばれる特許技術です。
  この作用により表皮が蒸散され、その後コラーゲンの産生が促されます。眼科的には、マイボーム腺というまぶたの中の油を作る組織をあたためることで、「つまり」を取り除き、マイボーム腺の働きを高め、涙に含まれる脂分の分泌を良くすることで、ドライアイ症状の改善を目指します。ただし個人差もありますので必ず自覚症状が改善するとは限りません（本邦眼科医院ではTixel保有施設は当院含め6施設です。2024年２月現在)。
  治療時間は、およそ３分でダウンタイムは短く出血はありません。

Q；美容医療においてこの器械はどのように使用されていますか？

顔全体の他、デリケートな目回りや手の甲、首、デコルテを痛みとダウンタイムを究極に抑えてたるみ改善、ハリ・ツヤ・お肌の質感向上、小ジワやシミの軽減を目的に使用されます。薬剤の導入効果が極めて高くなり、美容液等の浸透がよくなるとされています。

• メイクをしている方はメイクを落とします。（当日はメイクはお控えください）
• この機器は低エネルギーであるため、基本的に麻酔は不要ですが、痛み軽減の為キシロカインゼリー等の麻酔薬を目の周りに塗ることがあります。
  めったにはありませんが薬アレルギーによるショック（急な血圧低下がおこる可能性もありますので、施術中気分が悪くなった場合は申し出て下さい。
  歯医者で歯を抜く時の麻酔で気分が悪くなった方はお申し出ください。
• 処置用リクライニングシートに横になっていただきます。
• 上下左右の瞼に順番にハンドピースをあてがい、
  
  右目；上まぶた１０ショット下まぶた１０ショット
  左目：上まぶた１０ショット下まぶた１０ショット
  
  計４０ショットを照射します。
  
  （大きいチップを使用する場合もありその際は下まぶたのショット数は少なくなります。）目を開けながら行うこともあります。

お肌の状態や治療の強弱、個人差などにより多少異なりますが下記のような想定された反応が現れます。

• 治療後、瞼の赤み、紅斑、浮腫、不快感、ひりひり感、涙目等がでることがありますが想定される副反応です。ひりひり感は数時間で、赤みは数日で通常自然に消失していきます。
• 治療3日後あたりから小さな点状のかさぶたができることがありますが通常自然消失します。

治療後はお肌が敏感になっておりますので下記の点にご注意下さい。

• 治療後24時間以内は激しい運動、サウナ、タンニング、プール、水泳及び極端に高温のシャワーは避けて下さい。
• 治療後24時間以内は治療部位を、界面活性剤の強い洗顔フォーム、ボディーソープなどでゴシゴシ洗わないで下さい。ぬるま湯で優しく洗って下さい。
• 乾燥を避け保湿クリームを適宜塗布して下さい。
• 治療当日のメイクは避けて下さい。
• かさぶたができた時は無理にはがさないで下さい。治療した瞼に痒みがある場合は掻いたりせずに適度に冷やしたり保湿クリームを塗布して下さい。
• 治療後2週間はSPF50以上,PA4+の日焼け止めクリームを塗り、外出時はサングラス・日傘・帽子を使用する等紫外線対策し、なるべく日光に当たらない様にして下さい。
• 蒸しタオル・あずきのチカラ等まぶたの温めは、当日と翌日は控えて下さい。

• 妊娠、授乳中の方･施術部分に腫れ、感染症、炎症、がんなどがある方
• ケロイド体質、血が止まらない方、創傷治癒に異常を有する方
• 眼科検査で瘢痕性疾患や活動性の眼の炎症病変があり医師が施術が不適と判断した方