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詳細内容 |
エイベリス点眼後視力が裸眼視力が落ちることはありますか? |
A エイベリス点眼(オミネデパグ点眼: プロスタノイドEP2受容体選択性作動薬)は、緑内障の点眼として第1選択で使われることがあります。 キサラタン点眼(ラタノプロスト点眼:プロスタノイドFP受容体選択性作動薬)でみられうる副作用(上眼瞼深化、眼瞼・虹彩色素沈着)がなく、眼圧下降効果は同等とされるため、片眼のみの症例には好んで使用する眼科医もいると思われます。 エイベリス点眼の副作用として、充血以外に、頻度は少ないものの見づらくなる原因には下記の3つが考えられます。 @虹彩炎(茶目の炎症で、炎症細胞が眼の中に現れること)による羞明(異常なまぶしさ)とともに見づらくなる A近視化が生じ、裸眼視力が低下し、見づらくなる。Aは最近報告があり、近視が-1.5Dから-1.9Dに増えたものの6ヶ月後にはベースラインにもどったのこと(Lee, Seung Hyeun et,al, Journal of Glaucoma 32(4):p 245-251, 2023.) B黄斑浮腫(眼底の黄斑という物をみる重要な部分に水ぶくれのような腫れが生じること)で見づらくなる。Bはほとんど白内障手術を受けた患者さんでみられるため、白内障術後患者さんには使わない。白内障手術をうけていない患者さんでも稀だが起きたという報告はある。 |
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