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タイトル |
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ソフトコンタクトレンズの消毒液、知っていただきたいこと |
27年5月14日 |
おすすめはヨード剤(オフテクス社のバイオクレンファーストケアEX)
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コンタクトレンズに造詣の深い植田喜一教授によりますと、一般のワンボトルですすぎ、消毒、保存ができるコンタクトレンズ消毒液(MPS、例えばオプティフリー、レニュー等)は、取説通りにこすり洗いをしっかりしない場合ですが、難治性角膜感染症の原因となるアカントアメーバに効果が乏しいとのことです。これは国民生活センターの実験でも指摘されています。要するに、MPSにつけ置きしただけではダメで、レンズを外したらMPSでコンタクトをこすり洗いしてからケースに入れ、ケースから出して目に入れる直前にもMPSですすいでから入れて初めて効果が出るということです。過酸化水素の消毒の場合は、例えばAOセプトの場合、付属の消毒液ですすいでは危険で別売のすすぎ液(ソフトウェアプラス等)でケースに入れる前と目に装用する直前にこすりすすぎ洗いをするのが良いです。ヨード剤は、ヨードアレルギーがなければ最も消毒効果が高く、アカントアメーバにもある程度の効果があるとされています。具体的にはオフテクス社のバイオクレンファーストケアEXです。ただし、これもレンズケースに入れる前と目に装着する直前に、付属のファーストケアEXU液ですすぎこすり洗いをしてからいれるのが良いです。コンタクトレンズケースは、消毒液に付属していますので、必ず変えましょう。ケースが細菌のたまり場です。ケースは2つ用意し、交互に乾燥させて使うのがベストです。乾燥させる場所も、洗面所は緑膿菌という角膜感染症の菌がたくさんいますので、水のかからない場所に乾燥させる必要があります。こすり洗いで細菌数は100分の1に減るといわれます。また、乾燥によっても細菌数が減ります。こすり洗いは、まず石けんで手、コンタクトレンズ、そしてコンタクトレンズケースの3つを行ってください。感染性角膜炎にかかると重症化し、失明の危険がありますから、特に2週間頻回交換ソフトコンタクトレンズを使用されている方は注意してください。また、ワンデーのソフトコンタクトレンズは比較的安全ですが、消毒などをして再利用して使うとこれも非常に危険ですから絶対にしないでください。毎日使い捨てソフトコンタクトレンズは、目から外れたとき、外したときは決して目に再び入れてはいけません(装着時になかなか入らない場合は別として)。コンタクトレンズは風呂にはいるときや水泳時は外し、違和感があればやはりすぐに外して眼科に受診しましょう。緑内障感染は数日で角膜(目の黒目の粘膜)が真っ白になってしまいます。また、アメーバ角膜感染には特効薬がありません。大きい消毒液のボトルをコストパフォーマンスが良いから買うのもおすすめできません。消毒液の汚染が確認されているからです。消毒液もできれば1ヶ月くらいで新調するのが良いです。ボトルのふたはしっかり閉めましょう。定期検査は通常の終日装用タイプですと、1週間後、1ヶ月後、その後は3ヶ月毎と添付文書に記載されているものがほとんどですので従ってください。またメガネを持っていないのも良くありません。目の病気になったとき(結膜炎や角膜炎)やコンタクトレンズを入れていて目がごろごろするなどのときに無理してコンタクトレンズをつけ続けてしまい、目の病気が悪化してしまうからです。コンタクトレンズ装用中は合った眼鏡を持ち歩きましょう。コンタクトレンズをはずすときも必ず石けんで手を洗ってからはずしましょう。 |
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