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こんな症状 |
詳しい症状 |
かすむ |
ものが時々、かすんで見える方 |
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かすんで見える=白内障と思っていませんか。実は他の原因の事もよくあります。たとえば・・・
@ 【屈折異常】
遠視、乱視、近視などです。遠視は、眼の後ろにピントが合う状態で、若いときはピントを調節してよく見える事も多いのですが、年と共にピントを調節する力が弱くなり、見づらくなります。乱視は、黒目の角膜の歪みなどで、ピントが合わない状態。近視は、近くは見えるのに遠くが見づらくなります。屈折異常に対しては、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正で、よく見えるようになります。
A 【老眼】
遠くは見えるのに、近くだけ見えづらい場合には、老眼がまず考えられます。40才以上の人は、加齢で眼のレンズ(水晶体)が硬くなり、新聞の細かい字などが読みづらくなります。老眼鏡の使用や度数にかかわらず、年齢を重ねると共に段々進行していきますが、65才位で進行は止まります。まだ見えると無理をしていると眼の疲れを引き起こします。
B 【白内障】
レンズが年齢と共に白〜黄褐色に濁る事です。加齢によるものが9割ですが、その他ステロイドの投薬を受けていたり、糖尿病の方、先天性など他の原因の事もあります。白内障に対しては、進行を遅らせる点眼や適応があれば手術を行います。また、白内障の誘因として紫外線があります。紫外線の強い高地に住む住民の方が低い所に住む住民よりも白内障の頻度が高いことが知られています。外出時には、紫外線をよける眼鏡がおすすめです。普通のメガネにもUVカットコートが施されている場合が多いですが、後付は出来ませんので作るときにはUVカットコートをレンズに入れてもらうのがおすすめです。またはサングラスの場合は、UVカット機能のちゃんとついているものを選ぶのが大切です。色だけついているものもあります。またサングラスの色は、あまり濃いものは逆に瞳が開くため薄めの色が良いと言われています。他に、つば付きの帽子や日傘もよいと思います。
C 【眼底出血】
高血圧などで網膜の静脈が詰まる網膜静脈閉塞症と、糖尿病による糖尿病網膜症が代表的です。いずれも眼底を観察しないと発見されません。基の病気の治療の他、血管を強化する薬や、循環改善剤の内服、場合によってはレーザー治療が必要となります。 糖尿病網膜症は糖尿病患者さんの数割に見られ、自覚症状は進行するまで無いのが普通です。そのため発見が遅れがちで、成人の失明原因の2位となっています。糖尿病の方は自覚症状がなくても眼科で定期的に診察を受ける事が必要です。糖尿病網膜症の視力低下の原因の多くは目の血管が弱って物を見る中心部の網膜に浮腫が起こる(黄斑浮腫)ことですが、ルセンティスという注射が近年使用可能となり視力回復をさせるのに一定の効果が認められています(個人差はあります)。 網膜静脈閉塞症も糖尿病網膜症と同じく眼底に出血を起こす病気で、高血圧による動脈硬化が原因の場合が多いです。網膜静脈閉塞症による眼底出血も自覚症状があるのは物を見る中心部に出血や腫れが及んだ時です。つまり黄斑浮腫が起きて視力が低下してしまいます。黄斑浮腫に対してはルセンティスの硝子体注射が視力回復にかなりの効果が認められています(個人差はあります)。発症早期ほどルセンティス注射は視力回復効果が良い傾向があります。自然に治るのを待つ方法もありますが、なかなか治らず視力低下が残ってしまう場合があることが心配です。また血圧が高いまま放っておくと治りにくくなります。
D 【緑内障】
緑内障とは目の神経(視神経)が傷んでしまう病気です。中期までは自覚症状が無いことが多く、40才以上の17人に1人が緑内障であるといわれています。目の硬さ(眼圧)が高い場合と、眼圧が正常な場合があります。 緑内障の治療は目薬をしっかりつけることです。目薬をつけたりつけなかったりしていると、知らない内に進行し、視野が狭くなってしまうおそれがあります。糖尿病網膜症と同様に緑内障も多くは自覚症状が無いため発見が遅れがちで、成人の失明原因の1位となっている病気です。 E 【ドライアイ】
黒目の表面には、涙の膜が張っていますが、ドライアイの人は、その膜が乾きやすくなり、黒目の粘膜に傷がついて見づらくなることがあります。
F 【角膜潰瘍】
黒目の粘膜に潰瘍ができる病気です。植物で目をついたり、コンタクトレンズの菌が感染したり、体の中のウイルスなどが眼に感染したりして起こります。放置すると見えなくなってしまう事があります。
G 【網膜剥離】
目のフィルムである網膜に穴が開いて、目の壁から網膜が剥がれる病気です。虫や糸くずが目の前に飛んだり、ぴかっと光って見える症状が先に起こることがあります。穴だけであれば、レーザーで穴の周りを焼き固めてしまいますが、剥がれてしまうとレーザーは無効で、手術が必要です。網膜の中心に穴が開くこともあります(黄斑円孔)。
H 【加齢黄斑変性症】
加齢により、黄斑部という網膜の中心の、性質が変わって見づらくなる病気です。見ようとする中心が暗くなったり、歪んだりします。
I 【視神経炎】
見る神経に炎症などが起こり、見づらくなります。
J 【中心性脈絡網膜症】
中年の男性に多く、過労・ストレスが誘因となります。網膜の中心に水がたまり、腫れてしまうため、歪んで見えます。
K 【その他】
異常の代表的な病気の他にも、様々な眼の病気で見えづらくなりますので、かすむ症状があれば、眼科専門医での診察が必要と思われます。
L 【非常に緊急を要する例】
いずれも失明することがある為です。アルカリや酸などが眼に入った場合→黒目が溶けて白く濁ってしまうことがあルので、すぐに水道水で目を10分以上洗い、救急車などで眼科へ受診する。急に真っ暗に見えなくなった時→網膜の動脈が血栓で詰まると、網膜が壊死を起こしてしまいます(網膜中心動脈閉塞症)ので、夜でも救急車などで眼科へ。急に片目が痛くなり、眼が赤く、瞳が少し大きい場合→急性緑内障発作の可能性があるため、救急で眼科へ。 |
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