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多摩眼科クリニックのスタッフ勉強室のページです。 以下は、当院の新人眼科スタッフ向けです。専門用語などが多く一般の方には分かりにくいと思われますが、ご了承下さい。 免責事項:診断・治療は各眼科医の判断で行ってください。当院では本ホームページ記載内容に伴う一切の責任を負いません。
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問題 |
涙液の3層構造は、従来は角膜側より、ムチン層、水層、油層とされてきたが、最近の概念は?また、ドライアイとマイボーム腺の関連は? |
涙液は、最近の概念では、角膜表面より、(ムチン層+水層)と油層の2層に分けられるようになった。油層を分泌するのが主にまぶたの中にあるマイボーム腺であり、油層が蒸発しやすいと蒸発亢進型ドライアイとなる。マイボーム腺機能不全によるドライアイは割とよく遭遇するが、以外と認知されていない。ドライアイは、蒸発亢進型と涙液分泌減少型に大別されるが、前者のほうが多い。よってまぶたの状態をよくする事がドライアイ治療でも重要で、具体的には1日2回ぬるま湯などで目をつむりまぶたの皮膚ではなくまつげの根元をこすり洗いする、ホットタオルで温める(「めぐリズム」、「あずきの力」という商品もまぶたを温めるのには良い)、アルコールや脂質のとりすぎを控える、等。マイボーム腺炎の治療に抗生剤内服投与を比較的長期に使用する場合もあり、欧米の教科書にのっている(KanskiのOphthalmology, Wills eye manual)。 |
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