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詳細内容 |
左眼が急に痛くなり、充血しています |
A 下記の病気が考えられます。右目を手でおおってみて、左目の見え方を確認してください。視力低下を伴っていると重症度・緊急性は高くなります。いずれにせよ、すぐ眼科で診察を受けて下さい。
@急性緑内障発作(現在は急性原発閉塞隅角症と呼称されます):主に高齢女性の遠視の方に起きます(ただし男性や中年の方に起こることもあります)。眼痛の他、頭痛や吐き気を伴うこともあり、くも膜下出血や急性腹症と間違われることもあります。病気の起きている目だけでものを見るとよく見えないでしょう。鏡で目を見ると目が赤く、右眼より左眼の方が瞳の大きさが少し大きくなっています(左が病気の目の場合)。眼圧が非常に上がってしまうため緊急を要する疾患です。
A角膜潰瘍:角膜という黒目に細菌などの微生物感染が起きた状態です。角膜に白い円形の部分が鏡でみて分かることもあります。外傷、コンタクトレンズ装用、ステロイド点眼が危険因子です。見え方は潰瘍が角膜の端にある場合は異常なく、角膜の中心にある場合は低下します。細菌の中でも緑膿菌などによる感染は数日のうちに急に進行することがあります。細菌の他、コンタクトレンズ装用者ではアカントアメーバ感染も考えられます。また、関節リウマチがある場合、細菌の関与しない免疫反応による周辺部角膜潰瘍のこともあります。同日か無理なら翌日には眼科を受診しましょう。
B内因性眼内炎:肝膿瘍や肺膿瘍など多臓器の細菌が、血行性に眼に転移し、眼内炎を起こすことがあります。緊急を要する疾患です。
C外因性眼内炎:白内障などの眼の手術後や、鉄粉異物などの外傷後に生じる眼球の細菌感染です。緊急を要する疾患です。
D結膜下出血:出血時に痛みを伴うことが稀にあります。視力低下はまずありませんが、出血のそばの角膜が菲薄化(デレン)することがあります。
D濾過胞炎:緑内障手術(線維柱帯切除術)後の細菌感染です。進行すると視力低下します。緊急を要する疾患です。
Eぶどう膜炎:ベーチェット病や急性前部ぶどう膜炎などのぶどう膜炎でもこれらの症状は起きます。同日か無理なら翌日には眼科を受診しましょう。
F角膜異物、結膜異物:角膜異物は鉄をたたく、削るなどの作業中あるいは偶然に鉄粉などの異物が目に入った状態です。結膜異物は上まぶたの裏に入ると洗ってもとれません。同日か無理なら翌日には眼科を受診しましょう。
G電気性眼炎:防護眼鏡をせずに赤外線を目に浴びたり、雪山の紫外線などにより角膜に細かい傷ができた状態です。眼科受診しましょう。
Hその他 |
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