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タイトル |
日付 |
内容 |
緊急に受診を要する疾患 |
19年4月13日 |
夜中に片目が急に真っ暗になったら翌朝まで放っておきますか? |
@ ハイターや切開などのアルカリ、塩酸硫酸などの酸、その他の薬剤、溶剤が目に入ってしまった時です。これはかなり緊急性が高く、数秒を争いすぐ水道水で10分程度洗います。その間に別の人に眼科に連絡をしてもらい、救急車かできる限り早い交通手段での受診が必要です。重症で黒目の表面の粘膜(角膜)が、アルカリや酸で溶けてしまうと、見えなくなってしまうからです。眼科についたら、目に入ったものを持参し、「これが目に入ってしまったので至急見てください」と話して下さい。 A 片目が光が消えたように急に真っ暗に見えなくなった時も緊急性が高く、例えば目の網膜の動脈が詰まってしまうと、組織が壊死を起こして戻りません。40分以内に眼科受診しないと手遅れとなる可能性があります。「急に真っ暗になってしまったので院長に伝えてください」と窓口で話してください。私の経験では、例えば「日曜の夜に急に片目が見えなくなったけど病院が休みで月曜に来た」、「夜起きたら片目が全く見えなくなったが、翌日来た」などです。この症状の時は119に電話し、「片目が急に真っ暗に見えなくなったので、眼科に搬送してほしい」と伝えてください。もちろん、救急車の乱用は問題ですが、緊急性が極めて高い時は別です。 B 片目が急に痛くなり、見えなくなった時。痛くない方の目を覆って見え方を確認します。このときは急性緑内障発作といって、眼圧が急激に高くなり、1晩で失明してしまうことがあります。痛い方の目が赤くなり、少し瞳の大きさが広がっていればほぼ確実です。高齢の女性の方に多い病気です。この場合も眼科に緊急受診することです。目の痛みのほか、頭痛や腹痛なども時に伴った場合、内科に緊急受診して調べたが何ともなく、翌朝片目が見えなくなっていたなどの例があり、注意が必要です。 以上は極めて緊急性の高い目の病気ですが、その他網膜剥離(急にたくさんの糸くずが飛ぶ)、角膜潰瘍、眼内炎など他にも緊急性の高い病気ももちろん沢山あります。 |
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