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多摩眼科クリニックのスタッフ勉強室のページです。 以下は、当院の新人眼科スタッフ向けです。専門用語などが多く一般の方には分かりにくいと思われますが、ご了承下さい。 免責事項:診断・治療は各眼科医の判断で行ってください。当院では本ホームページ記載内容に伴う一切の責任を負いません。
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問題 |
ドライアイの層別診断(TFOD: tear film oriented diagnosis)で、涙液減少を示す涙液層破壊パターンは? |
A area breakとline breakが涙液減少を示唆するフルオレセイン染色パターンである。
参照 @area break:高度の涙液減少型ドライアイのためフルオレセイン染色して目を開けても何も動かない Aline break:中等度の涙液減少型ドライアイのためフルオレセイン染色して目を開けた後上方移動時に線状のブレークをみる Brandom break:油層/液層の総合力不足による蒸発亢進型ドライアイのためフルオレセイン染色し目を開けた後、フルオレセインが上方まで動いた 後に、ランダムな形や部位のブレークをみる Cdimple break:膜型ムチン不足による水濡れ性低下型のドライアイのためフルオレセイン染色して目を開けた後、角膜中央付近でブレークをみる Dspot break:膜型ムチン不足による水濡れ性低下型のドライアイのためフルオレセイン染色して目を開けた直後に円形のブレークをみる 以上に基づきドライアイを治療するのが層別の治療(TFOD:tear film oriented treatment)。
文献:横井則彦:役に立つ角膜疾患診療の知識 ドライアイの治療方針 TOFT.あたらしい眼科 2015;32:9-16 加藤弘明:フルオレセイン染色.飯田和弘ら編 眼科診療マイスター 診察と検査 メディカルビュー社;2016,62-64 |
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